ここはクソみたいなインターネッツですね

逆にクソじゃないインターネッツってどこ

考えるべきことを溜めるとどうなるか

A:イライラしてくる

これまで会社員をやってきて、やることが多いのは別にそれほどキツくないと気付いた。 何よりキツいのは、考えるべきことが多い時だ。

やることっていうのはかかる時間が想定出来てるもので、これをするには15分かかって、あれをするには45分、合計一時間は確保せなアカンな、というスケジューリングが出来る。想定よりも時間がかかったのなら自分の想定が甘い。想定よりも早く終わったのなら、甘さは置いといて次の仕事を早く終わらせられるから精神的な問題はない。

考えるべきこと。これはアカン。

まず何時間考えれば自分(or提示先)が納得するかなんて予想できない。30分ありゃ足りるだろ、と思うことは大抵間に合わない。何月中に考える、というスケジュールは怠惰しかもたらさない。今日中に、と立てれば他の作業が舞い込んできて先延ばしになり、結果的に帰宅途中の電車やシャワーを浴びてる時間を仕事に捧げることになり、そしてまとまらない考えと焦燥ばかりが募っていくこととなる。

そうなるともう精神は終わりだ。

第一に、部下なのか先輩なのかよくわからない同僚に不意にブチ切れそうになったりする。よくある典型的な「あの人最近イライラしてるよね状態」だ。タバコや酒の量が増え、睡眠時間は反比例するように減っていく。他人に愚痴を言えるのはここまでだ。即ち愚痴を言う人はまだ第一段階のストレスしか抱えていないと言っていい。

第二に、自分より明らかに忙しそうな上司にもっと仕事下さいと言ってみるなど意味不明な行動と不安定な情緒が目立つようになる。この辺りの行動は人によって特徴が出る。俺の場合は大抵部屋の掃除を始めたり、不必要な残業をすることが多くなる。 恐らく、普段の自分と正反対の行動をとることで何か心のバランスを調整しようとしているのだと思う。自分の行動が制御しきれなくなる感覚や、視点をうまく定められなくなる感覚がある。 そして何より、この辺りからイライラの対象が他人ではなく自分や社会や人生など、自分の意識の中で不定形なものに変化していったりする。自分を責めがちな人はこの段階まで至るスピードが人より速い。いつの間にか出社拒否をし始める人がよくいるが、大抵の場合彼らは誰かでなく自分自身を責めている。

第三に、なにも考えていないのに涙や嗚咽が止まらなくなる。この段階でありがちなのが、乗り越えたんだな、とかもう少しいける、とかそういった勘違いを起こすことだ。フッと訪れた台風の目のようなもので、何も考えられなくなった頭と何も見えなくなった心では現状がそれほど悪くないんじゃないか、というふうに思えてくることがある。このタイミングしかないんじゃないか、ここで頑張ればどうにかなるんじゃないか、と盛大な錯覚を覚える。

これが人が仕事で心をダメにするフローだ。 昇進できるかもとか、上司への恩とか、そういった要素が各段階へ進ませる要素になったりする。

そして、もう俺はダメだ