ここはクソみたいなインターネッツですね

逆にクソじゃないインターネッツってどこ

1年の空白期間があるエンジニアの就活記録2

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その1はこちら

teeeeeeemo.hatenablog.com

お祈り申し上げます

大学5年生の頃、僕は特にスキルや資格というものを持ち合わせていなかった。

そのため、就職活動の時に散々お祈りをされた記憶がある。

当時僕は小説家になりたいという夢を捨て切れず、出版関係を中心に20社ほどエントリーシートを送りつけた。

結果としてはほぼ惨敗。面談に進んでも2次面接や役員面接で大体落とされた。

お祈り。

僕は今転職活動をしているが、新卒採用当時とは違いお祈りをする立場へと変わった。

今SEはどこも人不足のようである。

前職プラス50万の500万という年収を提示した上で面談を受けに行くと「この経歴ならもっと出せるから早く来てくれ」とさえ言われる。

大抵の会社は残業時間が多かったりポジションが僕のやりたいこととはズレていたりするので、心苦しいながらお断りをすることになる。

「末尾ながら、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。」

就職活動を本格的に始めてから1週間も経っていないが、すでにこの文言を数回打鍵した。

お祈りする側になって初めてわかる。お祈りとはこんなにも無慈悲なものであったのかと。

エンジニアで空白期間があるって実際どうなの?

結論から言って、エンジニアの場合一年の空白期間では市場価値は下がらないと見ていい。

今の所5,6社受けているが、空白期間について深く突っ込まれたことはない。

僕の場合は多少友人の会社を手伝っていたこともあり、全くの空白期間とは捉えられていないのもあるかもしれないが、そもそも書類で落とされるようなことはない。

そして何より前職でやめる寸前、死に物狂いで役職をGETしたのがでかい。

リーダー職へ昇進したということは前職で実績が認められた証明になる。当然提示金額も前職を参考にされる為、最後っ屁で年収をがっつり上げておいたのは幸いだった。

一年以上の空白期間がある場合についてはまだ分からないが、とりあえず一年以内の空白期間があって転職に踏み切れないSEの人は安心してほしい。全くと言っていいほど気にされないから。

そして今仕事を辞めようとしているSEの人々には、最後っ屁で給料か役職を上げる交渉をすることをオススメする。次回の待遇に響くので周囲の目を気にせず上司に直談判しておくと良い。企業にとっては非常に迷惑な行為であるかもしれないが、しかし自分の人生が一番大切だ。最後くらいワガママを言ってみよう。

就職活動と転職活動の違い

一番強く実感したのはスピード感の違いだ。

大学で就職活動をしていた際は内定まで少なく見積もって3ヶ月はかかるという認識があった。

しかし転職ではそこまで長くかからない。1ヶ月もあれば内定はもらえる。

最短でいうと最初の面談から1~2週間で内定が出そうな会社もある。

前職を辞めようと考えていた際、自分の市場価値も分かっておらずなんとなくのイメージで転職活動は大変そう、と転職活動をしていなかった。

いざやってみればなんて簡単なことに不安を感じていたのだろう、というのが今の気持ちだ。

当時はジョブホッパーになってはいけない、同じ会社に長く勤めていればいるほど自分の市場価値が高まるのだろう、などいろいろなことを考えていた。

しかしそんなことは全くもってない。的外れなことを考えていた。

インターネット広告業界の経験、PHPの開発経験、新しい技術の取り入れ、チーム構築や文化醸成の経験、自分発信での新規事業開発、どれもが他社から見れば若いのに責任のある仕事をいろいろやっているね、という高評価ポイントになるらしい。

そう考えると前職の会社には感謝すべきかもしれない。ハードではあったがそれなりにいろいろな経験を積めた。1年の空白期間を埋めるだけの実績を僕は3年間の内に積み上げてきたようである。全く自覚がなかった。

確かに、新卒採用と中途採用では企業にとってのリスクが違う。新卒なんて何のスキルもない人がほとんどで、育成に失敗すれば社内のお荷物になってしまうかもしれない。しかし中途ならば少なくとも出来ることがある人しか雇われない。もし当初見積もっていたポジションでその人が腐ってしまうようであれば、その人を活かせるような事業や部署に配置換えをすれば良いだけのことなのだ。

なるほどなあ。当時は雇う側のリスクなんて考えもしなかったよ。 これもまた僕がひとつ成長した証ということなのだろうか。