2018-01-01から1年間の記事一覧
ある友人が「向上心と覚悟の経験がある人がいい」と言った。僕はそれに対し「俺には向上心はないが覚悟はあるぜ」と何の気なしに絡んでみたのだが、その返答として友人から鋭い批判が飛んできてギクッとした。 前に進む覚悟がいいよね、マイナスの覚悟は諦め…
正義っぽさが恥ずかしい パッション、という言葉を聞く度に、何か胸やけをするような感覚があった。それを持っているのはまさしく正義であり、それを持たないのはすなわち悪である、という何かぼんやりとした押し付けがましさを僕の嗅覚が訴えていた。他にも…
前段 新卒の方のメンター(トレーナー)として半年間後輩指導をし、またプライベートではボランティア活動としてプログラミング講座を開催してきた経験から、労働と教育、ひいては人材について語りたい。 1.0時代 昭和の時代、もっともっと体育会系の企業が多…
言いたいことは掲題に尽きるのでここからは余談、と今文字に起こしてみて「そもそも余談じゃないことなんて書いたことあったか」と情けない気持ちになった。よって改めてタイトルコールをすることでアニメの最終回的なお茶の濁し方をして自分を慰めることと…
エンジニア界では最早常識となっているが、人間には筋肉かお金が必要である。 筋肉があると生まれるもの 筋肉は肉体だけでなく精神をも補強する。何か叱責や理不尽を被っても「まあいいかいつでもこいつなんて殺せるし」という鈴木拓的余裕が生まれるのだ。…
最近、チームで非常に有益な振り返りと向き直りを行えた。やはり定期的にこれまでの道程にあった楽しかったこと、辛かったことを見つめ直すことはより良い未来を考えるうえで必要なことなのだと強く実感する。 そういった文脈で、そういえばこんなこともあっ…
初等教育にプログラミングを組み込むなどの風潮を受けて、一エンジニア及び一プログラミング講師として思うところを綴っておきたい。 私がプログラミングから学んだ最も大切なこと バグのないプログラムなど存在しない エンジニア界隈でこの言葉はあまりにも…
どうやらこれ何も掴んでねえな、という感覚 歳をとり、仕事を経験した。鬱を経験した。ニートも転職も経験した。たくさんの人に手を差し伸べてもらい、そして出来る限りの人に手を差し出した。相手が上にいようが下にいようが構いやしなかった。掴めるもの全…
怒り、という下らない快楽 怒りという感情は、人間が持つ他の感情と比較してもかなり強い力を誇る感情であると思う。瞬発力、瞬間最大風速でいえば、あらゆる感情の中で最も強いものなのではないかとさえ感じる。 さて、そんな怒りという感情はどんな時に生…
マジカルナンバーという概念 マジカルナンバーという言葉がある。ジョージ・ミラーという心理学者が提唱した仮説/概念であり、人間が短期的に記憶できる物事は7±2個程度であるという話だ。彼自身7という数自体には確信を持っていたわけではなかったそうで、…
眼差しという才能 性質ともまた違う、もっと潜在的かつ根本的な領域で、天才的な眼差しを持つ人間がいる。上辺に踊らされることなく、本質を見抜こうとするその鋭さは正に才能と言える。最近そういった才能を持つ人々の強さをまざまざと見せつけられることが…
雑談すると仕事が始まる説 あくまで個人の見解だが、世の中のチームの半分以上は雑談が足りていないチームだと思う。現代においても未だ雑談ばかりしていると「サボっている」と周囲から認識されてしまうのは事実だし、確かにそればっかりしているのはよくな…
真新しいスーツに身を包む方々が目立つ季節となりました。私の下にも新卒の方が2名程つくことが決まり、久しぶりにできる後輩というものへの接し方に関する不安、彼らを一人前に育て上げなければならないという責任の重さから、柄にもなく非常に緊張していま…
入社半年なのに新卒研修を担当することになった 昨年12月よりエンジニアとして仕事をしている。入社から間もないにも関わらず、BTC(Business/Technology/Creative)人材育成研修のテクノロジー部分の担当として抜擢していただいた。これは僕がCODED@という学…
アライとは 「アライ」とは、英語で「同盟、支援」を意味するallyが語源で、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)の当事者ではない人が、LGBTに代表される性的マイノリティを理解し支援するという考え方、あるいはそうした立場を…
きみはポラリス (新潮文庫)作者:しをん, 三浦発売日: 2011/02/26メディア: 文庫 何がショックだったかって、僕が三浦しをんさんを男性だと思ってしまっていたこと、つまりは未だ無意識の内に性差別的観点を蔓延らせていること、そしてそれを少しも自覚してい…
コミュニケーションというものは難しい。適切な言葉を選んで発することも難しい上に、相手の話を聴きしっかりと理解することもまた更に難しい。 男性の友人と飲んでいたとき、会計を済ませた僕らを可愛らしい店員さんがエレベーターまで送ってくれたことがあ…
恋文 (新潮文庫)作者:連城 三紀彦メディア: 文庫 水やりはいつも深夜だけど (角川文庫)作者:窪 美澄発売日: 2017/05/25メディア: 文庫 最近は、窪美澄と連城三紀彦の小説を読み漁っている。通勤時間には小説を、仕事中は仕事を早く終わらせて技術書や論文を…
先日から友人のエンジニア達と、はてな界隈でバズっていた記事について話している。 提案:エンジニアに気軽に「バグ」というのはやめませんか? - worker experienceの日記 バズっていた記事とは上記のもので、簡単に言うと「エンジニアに"バグ"と気軽に言…
Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか作者:Brian W. Fitzpatrick,Ben Collins-Sussman発売日: 2013/07/20メディア: 単行本(ソフトカバー) 僕はエンジニア二年目だか三年目だかの時に、先輩に勧められて一度この本を読んだことがある…
はじめに たまにはエンジニアらしいことを書こうとしてまとめていたことが、あまりに長くなったのでqiitaに投稿することにした。 qiita.com qiita.com マルチポストになってしまうが、本来の目的であるここにもそれをまとめておこうと思う。 おわりに、に書…
昔から、物語を読んだり観たり聴いたりすることが好きだった。というより、僕にはそれしか熱中できることがなかった。それにもかかわらず、最近では本を読むことがめっきり減ってしまった。精々週に一度か二度、長い通勤時間を利用して青空文庫をペラペラと…
僕は今、フレックス制度を利用して早帰りをしている。嬉しい。早帰りといってもそこまで早いわけでもない。コアタイムが10-16時と決められていて、そして僕の家と会社は遠い。どれだけ急いでも帰宅出来るのは結局18〜19時になってしまう。それでも、普段0時…
かなわない、僕は善い人間には、かなわない。 僕は、世界には善い人間がいることを知っている。そしてその少なさと尊さもまたよく知っている。 善い人間はいつも僕を助けてくれる。悩みごとがあれば一緒になって考えてくれて、放っておいて欲しい時は放って…
今日本は空前絶後の売り手市場らしい。そんなことは知っている、自分には関係ない、という人もちょっと待って欲しい。確かに売り手市場というと、転職や就職をする人にのみ関係のあることのように感じてしまいがちだが、実は既に日々労働に勤しんでいるあな…
前回のエントリで不適正な対価で優秀な人材を雇おうとする企業について、長々と批判と愚痴をごちゃ混ぜにして書いた。 社員に「クリエイティビティ」,「イノベーション」を求める企業と支払う対価について - ここはクソみたいなインターネッツですね この問…
銀の弾丸、クリエイティビティ・イノベーション クリエイティビティという言葉の功罪、またその陰にあるクリエイティブでない仕事の重要性についてはtechcrunchに良い記事があったのでそれを紹介する。 クリエイティビティの罠――実務的な業務の重要性 | Tech…